他人にはまったく「何が良いのか?」わからない、または、わかってもらえない物事に、突然“ハマってしまう”ことが、人生にはあると思います。
今回は、あるものにハマってしまっていた、わたしの先輩の「あるもの」をご紹介。
経緯
とても真面目で、無駄遣いもすることなく、日々実直に生きている先輩Tさん。そんなTさんはオシャレには気をつかう方で、気が付くと「前髪のチェック」を数十分はしていました。
今思えば、不思議な人なのですが、当時は「オシャレさん」ぐらいの認識でした。
そんなT先輩のお家に呼んでいただいたことがあり、その時に、「あるもの」があったのです。
私は不思議に思い。
「Tさんこれは誰かにもらったお土産ですか?」と聞くと。
「よく聞いてくれた!!あのね~!これはほんまに僕好きなんよ~」と、生き生きと語りだしました。
どちらかと言えば「前髪をいじっている」だけで無口なTさんなので、わたしは正直驚きました。
と、ともに「あ、これ、本気のやつだわ」と確信しました。
あるもの
前置きが長くなってしまいましたが、「あるもの」とは、「太陽の塔」です。
海洋堂 1/144スケール 太陽の塔 塗装済み完成モデル 2021 PVC&ABS製 塗装済み 完成品 全高約500mm ※画像・説明はAmazonへリンク
「太陽の塔」とは
「太陽の塔」とは、芸術家の岡本太郎さんがデザインし、1970年に開催された日本万国博覧会のシンボルゾーンにテーマ館として、母の塔・青春の塔・大屋根(長さ(南北)292メートル、幅(東西)108メートル、高さ約40メートル)とともにつくられた建造物です。
これが、あるものの正体です。なぜハマっていたのか?
T先輩の長い語りは、本当に長かったのですが、要約すると「なんか好きなんよ~」というだけのことでした。
ぜんぜん伝ってきませんでしたが、納得せざるを得ず、しかし好き度合いが異常だったことは、よく覚えています。プライベートなことなので、面白エピソードは割愛します。
そんな「太陽の塔」の思い出から数年が経ち、今日ふと思い出し、魅力について調べてみようかと思ったわけです。
万国博覧会
2025年に大阪で開催が決定している「万国博覧会」。
私たちが「万博」と呼んでいる「国際博覧会」は、国際博覧会条約という国際条約に基づいて、正式に博覧会事務局(BIE)に登録又は認定されたもののことです。
第一条 定義
1.博覧会とは、名称のいかんを問わず、公衆の教育を主たる目的とする催しであって、文明の必要とするものに応ずるために人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは二以上の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門における将来の展望を示すものをいう。
少し難しい感じもしますが「民衆の教育を通して人類が平和になろう」ということでしょうか。もちろん、他にもたくさんの意義があるのでしょう。
万博の歴史は1851年にロンドンで第一回目が開催され、始まりました。
長い歴史の中で、日本で初めて開催されたのは1970年の大阪で、初開催が「太陽の塔」だったわけですね。
太陽の塔の商品
下の2つの「超合金ロボ」は、なんとバンダイから発売されているものです。しかも2種類。1万円ほどの物と3万円近い物です。※すべてAmazonへリンク
1万年ほどの(海洋堂製品)
3万円近くの(海洋堂製品)
どう違うのか・・・展示してあるお店なんかに見に行かないとわかりませんね。検索していくと面白いものが、どんどん見つかってしまします。
これは東京にある玩具メーカー「奇譚クラブ」という会社の商品です。読みはキタンクラブですね。2006年創業の小さな会社のようですが「コップのフチ子さん」のメーカーですね。わたしもバーなど飲食店でたまに見かけます。
しかし良いのでしょうか?ひとりおじさんがいますが、まさか・・・(笑)
もうこうなってくるとメチャクチャですね。太陽の塔が介抱されてますね。
こちらは太陽の塔の4つの顔の製品ですね。(海洋堂製品)
太陽の塔には3つの顔があります。この商品がなぜ4つなのか?またしても調べ事が増えてしまいましたが・・・
まず正式な3つの顔については、
金色に輝き未来を象徴する「黄金の顔」、現在を象徴する正面の「太陽の顔」、過去を象徴する背面の「黒い太陽」という3つの顔をもっているそうです。
4つ目の顔、調べてわかりましたが、内部のしかも地下にあるらしいです。
名称は「地底の太陽」で、残念なことに、当時のものは大阪万博閉幕後に行方不明になり、現在あるものは復元されたものとのことです。兵庫県がもらい受けたらしいですが、行方不明とのこと。
意味も深すぎて、わたしは理解できませんでしたが「地底の太陽は神々の森の呪術師」らしいです。
こちらも海洋堂の商品です。
とにかく中に入らないと見れないということですね。予約は下記リンクから可能みたいです。
こうなってくると、内部も気になりますが、確かT先輩は見に行っていたように記憶しています。
「人間の尊厳と無限の進歩、発展」を表現したこの「太陽の塔」。内部も外部も壮大なテーマを見事に表しているのでしょう。1970年に6700万人に感動を与えた芸術作品であることは間違いないですね。
先ほど、予約をして見れると書いたばかりですが、残念なことに地下の展示はもう埋められているそうです。現在は1階からM階と2階までが観覧可能です。※地底の太陽レプリカは見れます。
1970年当時の来場者は、地下展示から太陽の塔の内部を通って大屋根の空中展示へと繋がる経路で観覧していたらしいです。
下の画像が「地下展示 ひとの空間」だそうです。
解説している書籍なんかも販売されていますね。
こちらは「小学館」より2018年発売のものです。
こちらは「KADOKAWA/角川マガジンズ」より2014年発売。
まとめ
今回は、T先輩の話を中心に「太陽の塔」関連の商品紹介をしましたが、わたしも意外にも楽しめました。すごく深いテーマのもとに創られたとは思っていましたが、これほどとは思いませんでした。
機会があれば、見に行きたいな。そう思った今日この頃でした。
大阪万博について「特集ページ」を作成することにしましたので、また本サイトを見ていただければ嬉しい限りです。
るど